繰り世界のエトランジェ 第2幕 偽りのガジェット
繰り世界のエトランジェ〈第2幕〉偽りのガジェット (角川スニーカー文庫)
- 作者: 赤月黎,武藤此史
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 文庫
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「理屈じゃない。自分の行いを正しいと信じることが、正義なのだからな」
「じゃあ……悪ってなんなのさ」
「自分の行いを、間違いだと思うことだ。悪とは他人ではない。悪とは常に己だ。自分の信念に背く自分。自分の良心に背く自分。自分の正しき思いに嘘を吐く自分。それが悪だ」
異能”蟲遣い” との戦いを終わらせた透真と冥は、母の手がかりと真意を追って、糸遣いの総本家「統堂家」 に乗り込むことに。しかし、そこには更なる謎が――。
うーん、まあまあ。
正直”展開が1巻とほぼ” 一緒、というか……。なんだかなー、って感じ。色々と謎が残ってるし、次の展開も気になるんだけど……逆に言えばそれだけで、読んでいる間は、「別に普通」 って印象。そこそこ面白いし、そこそこ展開が気になるけど、インパクトは小。
でまあ、気になる部分のことを考えると、”統堂弦の首は偽装で、実は生きてて黒幕” ってぐらいかなあ……と。でもこれは、なんていうか、主人公補正の考え方*1なので、普通に考えたら <山田太郎> と同じ結論になるんだよなあ。
でも2巻ぽっと出のキャラである我無のエピソードはわりと好きだったり。シリーズとして見れば全く重要じゃない話だけど。
余談。
「あれ? (きゅーきゅー)キュートの絵を思い出す……ような……まあこんなもんだった……かな……」 とか思ってましたが、読み終わってからよくよく見るとやっぱりイラストレータ変わってました。甘福あまねの名前はキャラクタ原案として残ってますけど(口絵一枚目の透真は名残があるような気がします)、これって単純に引き継いだだけですよね……。
*1:ハッピーエンド志向。