アンダカの怪造学〈4〉笛吹き男の夢見る世界 (角川スニーカー文庫)/日日日
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【異世界から怪造生物を召喚する技術“怪造学”を学ぶ少女・空井伊依が通う古頃怪造高等学校が崩壊した!
学校再建まで他校に間借りすることになり、修学旅行気分で旅立った古頃の生徒たちだったが、受け入れ先の殻蛇怪造高等学校は、不気味な雰囲気と奇妙な違和感に彩られている。
しかも、そこには「怪造生物は友達」と公言する伊依と根底から対立する究極傲慢美少女・戯小路アルテが待ち受けていて…日日日ワールド第2部スタート。 】


■第二部幕開け
なんだか色々と秘密も明かされてきました。意外な発言を残しつつ。
<虚無大公>のお付きである血影視点と(虚無少年も傍に居ます。実際は逆だけど)、
間借りすることになった学校に行く途中から始まるイヨリの視点で分かれていました。
<虚無>の他に<喜悦>、<悲哀>と<憤怒>。
アンダカの世界でも不穏なことが起こり始めているようです。


■モンスターが友達
私はずっとイヨリが目指す理想に無視出来ない程度の大きさの嫌悪感を思い続けるのだろうけど、「モンスターはみんな友達」の標語も今巻で周りに大分布教され始めてきたので、結果的には感動の方が上回りました。よかったよかった。
素直さを素直と受け止めるのも素直さだと思うんだ。いい子が多いなぁ、ココロ学校の生徒。


■見せ場
遊くんもカッコよかったしな。いいなー役得だよなあの子ー!
死神の鎌は武器としても象徴としても大好きです。その先に生首だなんてちょっとうっとりしちゃいます。
舞さんの出生の秘密もちょっと明かされますが―――あー、あれは確定でしょうか。
かなり波紋を呼びそうな面白そうな。
次郎花の悩みや、かーびぃちゃんの“ナイト”、遊と同じヴェクサシオンの被害者。

■だがしかし
父親の出番が少ないですよ――――!
うぅ。2・3秒躊躇っても……という気弱な発言のほか、二桁にのぼらない会話(発言)の数。
父――――! 



それはまぁさておき、怪造学学会の方でも新たな登場人物がひとり出てきました。
爆川ちゃんと対立中。私この子好きだな。
巴ちゃんも結構好きだな。遊ちゃん。

虚無大公がいい味出してきました。
喜悦の格好はともかくとして、3匹のネズミが妙に可愛いです。